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動植物の様子

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ページID:0001061更新日:2020年3月1日更新

2005年

坂田池湿性植物園の動植物の様子(12月14日)

池の画像1

湿性植物の多くは地上部が枯れてきました。来月中には春の芽吹きを促進する目的と遷移を抑制するために全体の刈り取りを実施しようと考えております。
池の中では、先月まで水面を覆いつくすほど伸長した、ホザキノフサモやタヌキモが一部を残し消滅して水中が透視できるようになっています。
また、池に生育していたヒメガマを少し刈り取りましたので、見通しが良くなりました。
今年は、池の水生植物は生育を阻害している条件の排除がうまくかみ合って、比較的安定した状態で推移しておりましたが、ほかの植物区は、あまり手をかける事ができずに懸案事項を残したまま年をこしてしまいます。来年は、こちらの植物を重点においた育成を図りたいと考えております。

池の北側

写真:池の北側

植栽している植物 コウホネ・アサザ・トチカガミ・ヒルムシロ・ササバモ・ツツイトモ・イトモ・クロモ・ホザキノフサモ・タヌキモ・ミズキンバイ・ヒメガマ・タタラカンガレイ

池の南側

写真:池の南側

植栽している植物 ガガブタ・ツツイトモ・ホザキノフサモ・タヌキモ・ミズキンバイ・アヤメ・ヒメガマ

写真:池の南側2写真:池の南側3写真:池の南側4

坂田池湿性植物園の動植物の様子(11月13日)

池の画像2

10月に入り天候不順な日が続いておりますが、水質は清浄に保たれており、メダカもたくさん繁殖して水草の間を群れて泳ぎ回っています。植物は一部秋色に変化してきました。池の中は水草の伸長は鈍化傾向にありますが、水面のかなりの面積を占めています。
水底では、数年前に付近の水路から移入したマシジミも順調に生育しているようで、小さなものから大きいサイズまで複数確認できます。
トンボでは、大型サイズの種類は見かける事が少なくなり、あかトンボ類では成熟し赤く変色した個体が多くなりました。
今後、秋が深くなるとともに新規に開花する植物は、オオニガナ(キク科)等数種のみとなって行きますが、赤や黄色に色づいた植物も多く見られます。

坂田池湿性植物園の動植物の様子(10月06日)

池の画像3

10月に入り天候不順な日が続いておりますが、水質は清浄に保たれており、メダカもたくさん繁殖して水草の間を群れて泳ぎ回っています。植物は一部秋色に変化してきました。池の中は水草の伸長は鈍化傾向にありますが、水面のかなりの面積を占めています。
水底では、数年前に付近の水路から移入したマシジミも順調に生育しているようで、小さなものから大きいサイズまで複数確認できます。
トンボでは、大型サイズの種類は見かける事が少なくなり、あかトンボ類では成熟し赤く変色した個体が多くなりました。
今後、秋が深くなるとともに新規に開花する植物は、オオニガナ(キク科)等数種のみとなって行きますが、赤や黄色に色づいた植物も多く見られます。

【ミズアオイ科】 ミズアオイ 水葵 花期9月から10月

写真:ミズアオイ(ミズアオイ科)

頃沼、河川、水路、水田(休耕田)などの湿地に生育する一年草で全国的に絶滅が心配されている種です、古名はナギといい葉の部分を食べていたそうです。
花は葉の高さをこえてつき出し多数の紫色の花(一日花)を下から順次上に向い咲かせます。
3年前に栗山地先の耕作放棄後まもない水田に多数の個体が発生しておりました。その後、毎年継続して発生しますが、植生の遷移が進み個体数が減少しており絶滅が心配されます。
種子形成が良好で栽培し易いので、複数の人で栽培し個体の維持を図っております。
湿性植物園では、現時点では自然に世代交代は出来ていないため栽培した固体を移植しております。

【キク科】 キセルアザミ(別名マアザミ)煙管薊 花期は9月から10月

写真:キセルアザミ(キク科)

日当たりの良い湿地に生育する多年草で、草丈は40から100cm、花は直立した茎の先に生じ数日間開花し下向きから花が終わると上向きになります。
名前の由来は、つぼみの状態ではうつむきかげんでキセル(喫煙用具)に似ていることから名付けられているようです。栗山川中流部の湿地より移植しました。

【アリノトウグサ科】 ホザキノフサモ 穂咲の房藻 花期は6月から10月

写真:ホザキノフサモ(アリノトウグサ科)

ため池、水路などに群生して生育する沈水性の多年草で、水上葉はなく水中葉は茎に4枚生じ種子または根茎で越冬します。
長さは50から100cmに成長し、花は水面に突き出て雄花が上方に雌花が下方につきます。

坂田池湿性植物園の動植物の様子(9月12日)

池の画像4

9月に入ってからも日中は暑さが続いておりますが、植物園は虫の音も聞こえ出し、植物は一部が盛りを過ぎ緑色からうすい茶色に変化して秋の気配が見受けられるようになりました。
池の中は、タヌキモ・ホザキノフサモ・ミズキンバイがほとんど水面を覆い尽くすほど成長いたしまいた。
しかし、最近は水面上に茶色く変色したアオミドロが多くみられ今まで比較的清浄に保たれていた状態に変化が現れてきました。

【キキョウ科】 サワギキョウ 沢桔梗 花期は8月下旬から9月

写真:サワギキョウ(キキョウ科)

湿地に生育する多年草で、茎は直立し草丈は50cmから100cm、茎上部に濃紫色の花を多数つけ下から上に向かって順番に咲きます。花期は比較的長い。栗山川中流部の湿地では小さな群落を形成し開花する様子は見事です。
湿性植物園では、大きな個体になり見ごろになると翌年は消滅することが多く、種子での増殖が容易にできるので育成後植え付けする予定です。

【ユキノシタ科】 タコノアシ 蛸の足 花期は8月から9月

写真:タコノアシ(ユキノシタ科)

河原、休耕田などの湿地の生育する多年草で全国的に絶滅が心配されている種ですが、休耕中の水田で比較的管理の行き届いている箇所や河川改修後に新しく築造された河川敷で多くの個体を見ることが出来ます。茎は枝分かれせずに直立し草丈は30cmから80cm、花は茎上部に数本に分かれた枝を出して小形で黄白色の花を片側だけ多数つけます。
晩秋近くになると全体が赤く紅葉し、ゆでたタコの足を広げたよう形になります。その様子が名前の由来になっているようです。

【シソ科】 ヒメシロネ 姫白根 花期は8月から10月

写真:ヒメシロネ(シソ科)

湿地に生育する多年草で、茎は直立し草丈は30cmから70cm、葉のわきに小形で白色の花を密につけます。
名前の由来は、細長くて白い根茎を持ち、対生する葉が「シロネ」より狭いことや茎が細いことから姫がつけられているようです。

【オミナエシ科】 オミナエシ 女郎花 花期は8月下旬から10月

写真:オミナエシ(オミナエシ科)

日当たりの良い草地に生育する多年草で、茎は直立し草丈は60cmから100cm、茎上部で枝分かれして小形で黄色の花を多数つけます。秋の七草のひとつで昔は身近な植物であったと思われますが、周辺では野生状態のオミナエシは見ることは難しくなってしまいました。
栗山川下流の光町地先の土手に5年ほど前までは僅かですが生育が確認されていました。しかし、現在は消滅し見ることができません。

【カヤツリグサ科】 ホタルイモドキ

写真:ホタルイモドキ(カヤツリグサ科)

休耕田等の湿地に生育する多年草です、ホタルイとイヌホタルイを両親とする新雑種です。稈(かん)※1は、ホタルイよりもふとくやや不明瞭で稜(りょう)※2がある。
出穂期、果期は両親種より2から3週間程度早い。小穂(しょうすい)※3は長楕円形で著しく伸長し、ねじれることが多い。果実は多くは不成熟。
坂田池周辺の千葉県環境部自然保護課による詳細な調査が過去に実施され、点在する休耕田には分類学上重要な種が多数生育しておりました。それらの中に本種が発見され平成15年度に正式に学名が命名されました。学名 Schoeno-plectus×juncohotarui Yashiro
基準標本地は横芝町坂田及び光町宮川地先です。
坂田地先周辺では本種は消滅してしまい、移植した個体は鳥喰新田地先の休耕田に生育していたものです。

※1 穂をつける茎の部分を、カヤツリグサ科では稈という。
※2 茎にある紙の折れ目のような線で、カヤツリグサ科には三稜のものが多い。
※3 複数の花が穂状に集まった部分。

坂田池湿性植物園の動植物の様子(8月5日)

池の画像5

7月23日ヨシ・ガマが繁茂してきたので刈り取り作業に入りました。オオヨシキリ・トンボ等のすみかや給餌場所になっている状況を考慮しながら作業を実施しました。
池の水位が連日の猛暑で20cm位まで低下してしまったので、7月下旬から地下水を利用して通常水位まで回復させました。しかし、一週間ほどで給水前の状況となったので再び水を入れております。
坂田池も満水時と比較すると50から60cm水位が低下しているので、蒸発や浸透で消失してしまうものと思われます。
池では水草の生長が順調で水質も引き続き清浄に保たれております。また、タイミングが良ければ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、チョウトンボ、ギンヤンマ等が同時に見ることができます。
開花中の植物は、池では、ガガブタ・ミズキンバイ・コウホネが湿地では、エゾミソハギ・ミソハギ・コオニユリ・ヤマジソ、ホソバオグルマ・ヒヨドリバナ、斜面ではカワラナデシコが咲いております。

【ユリ科】 コオニユリ 花期は7月から8月

写真:コオニユリ(ユリ科)

湿地に生育する多年草。一株に多数花芽を持ち次々と開花します、ひとつの花は3日目位までが見頃です。
オニユリに比べますと全体に小型で(場所によっては、人の背丈ほどになることもあります)葉のつけねに「むかご」は形成されないことや、茎のある毛が少ない等の違いがあります。オニユリは古い時代に渡来したものが逸出(いっしつ)していると言われております。
周辺での生育地は光町や成東湿原等限られており千葉県では絶滅が心配されている種です。湿性植物園へ移植した株は光町宮川地先から持ち込んだものですが、何れの個体も数年で消滅してしまうので、種子を採取して別の場所で育成後植え付けしております。

【キク科】 ホソバオグルマ 花期は7月から8月

写真:ホソバオグルマ(キク科)

湿地に生育する多年草。一株に複数花芽を持ます、開花期間は比較的長めです。横芝町では、両国新田・於幾地先の水田脇の土水路に生育しております。この場所の除草作業には農薬を使用しないので継続して見ることができます。湿性植物園へ移植した株は両国新田地先の道路工事区間内から持ち込んだものです、生育環境が合うと維持することは、容易な種のひとつです。

【ナデシコ科】 カワラナデシコ 花期は7月から9月

写真:カワラナデシコ(ナデシコ科)

山野の日当たりの良い草地や川原に生育する多年草。一株に複数花芽を持ち次々と開花します、開花期間は比較的長めです。種子もたくさん形成され、播種すると発芽率も高く容易に増殖することが可能です。
横芝町北清水地先の栗山川河川工事前の旧堤防に生育していた株を移植しております。

【ユリ科】 コバギボウシ 花期は8月

写真:コバギボウシ(ユリ科)

湿地や山林内の湿り気のある場所(日陰から半日陰)に生育する多年草。花茎についた花は下から上に向って咲いて行きます。開花するとミツバチが多く訪れます。
栗山川の河川敷で、まとまった面積のあるヨシ原内に点々と見ることができます。
湿性植物園へ移植した株は光町宮川地先から持ち込んだものですが、何れの個体も数年で消滅してしまうので、種子を採取して別の場所で育成後植え付けしております。

坂田池湿性植物園の動植物の様子(7月13日)

池の画像6

7月に入り少雨傾向が連日続いておりましたが、例年より早く梅雨明けが発表され、うだるような暑さです。
水辺に生息する生物を見ていると、ほんのひと時暑さも忘れさせてくれます。
昼間の池の水温は強い日差しにより相当上昇します、水位については毎日減少傾向が続いてます。しかし、透明度は高く水中の水草やさかなが泳ぐ様子が見られます。
水生植物では、ガガブタ・タヌキモが開花してきました、コウホネ・ミズキンバイも先月に引き続き次々に開花しています。また、湿地性の植物では、エゾミソハギ・クサレダマが開花してます。
トンボ類では、ショウジョウトンボ・コシアキトンボ・シオカラトンボ・まれにチョウトンボが飛来してきます。シオカラトンボのメスが水面近くに打ち付けるように産卵しています。
鳥類のオオヨシキリが引き続き見られ、カワセミも時々飛来してきて、水中から突き出た棒の先に止まります。

【サクラソウ科】 クサレダマ 花期は6月から7月

写真:クサレダマ(サクラソウ科)

和名は草連玉でマメ科の低木レダマに似た草の意味で、別名イオウソウ(硫黄草)は花の色が硫黄に似て黄色だからだそうです、山野の湿地に生える多年草で地下茎が伸びて株を増やします。光町には2箇所の生育地が確認されており、その場所から移植しました。

【ミソハギ科】 エゾミソハギ 花期は7月から8月

写真:エゾミソハギ(ミソハギ科)

湿性植物園では、ミソハギとエゾミソハギが光町から移植されております、両種の違いはエゾミソハギについては全体に短毛が多く草丈が高く頑丈な感じです。花期も比較的早い傾向にあります。
この植物園では多くの種が経年変化を現しますが、一番状態が安定している種類のひとつで、全体に広がって生育しております。

【ミツガシワ科】 ガガブタ 花期は7月から9月

写真:ミツガシワ(ガガブタ科)

湖沼やため池に生育する多年性の浮葉植物で、花は白色で葉柄の基部に多数つき、次々に朝から開花します。種子、殖芽、根茎で越冬します。
ふれあい坂田池公園工事中にできた水溜りに本種が発生したそうです、かつては多くの水草を育んでいた坂田池は改修工事や水質の悪化から多くの生物などが絶滅してしまいました。
山武郡内にあるため池から移植しました。

【タヌキモ科】 タヌキモ 花期は7月から8月

写真:タヌキモ(タヌキモ科)

湖沼やため池等に生育する浮遊性の多年生の植物で、地中に固定することもありますが、根はありません。水中より花茎が立ち上がり黄色の花が次々と咲きます。種子や殖芽で越冬します。捕虫のうでミジンコなどの小動物を捕らえる食虫植物です。山武郡内にあるため池から移植しました。

坂田池湿性植物園の動植物の様子(6月8日)

池の画像7

数日前に「梅雨入り」してうっとうしい日々を迎えることとなりました。この季節に似合う花が咲き出しました。それは、アヤメ科のノハナショウブです。園芸植物のハナショウブの原種となったもので、湿地に生育いたします。雨にうたれ、みずみずしく咲く姿は、とっても魅力的です。
今年は、春先から継続して池の中も比較的清浄に保たれております。水辺では、ミズキンバイ、コウホネ、ツツイトモの花が見られます。ヨシが伸びてきて景観上は、あまり好ましくありませんが、ヨシ原を住みかにしている野鳥のオオヨシキリは、この環境が気に入ったのか、周囲の樹木の高い所へ出て毎日大きな声でさえずっています。
また、トンボについては、アオモンイトトンボ・シオカラトンボ・ハラビロトンボ・クロスジギンヤンマ・ギンヤンマを見ることができました。

【アヤメ科】 ノハナショウブ

写真:ノハナショウブ(アヤメ科)

山野の湿原に生える多年草。葉は剣状で中央の脈は隆起しています。花は赤紫色でハナショウブと比べると小さめですが存在感があります、外側の花びらの付け根の部分は黄色です。花期は6月初旬から下旬ごろまでです。周辺での生育地は成東町・光町の湿地です。
光町産の個体を移植しております。種子から容易に増殖させることができます。

【スイレン科】 コウホネ

写真:コウホネ(スイレン科)

池や沼、ゆるやかな流れに生える多年生の水草。和名は河骨で太い根茎が白骨のように見えことによる。葉は水中葉と気中葉、浮葉の3形態あります。花期は5月から9月、花の直径は3から5cmで黄色く水中から突き出て咲き種子は水面上で熟します。種子の発芽率は高く増殖の試みを行っております。
栗山川上流部の生育地から移植しております。

【ミクリ科】 ミクリ

写真:ミクリ(ミクリ科)

池や沼、水路に生える多年草。高さは1m以上になり、葉は線形で幅8から15mm、断面は三角形、枝の上部に雄花が下部に白い毛玉のような雌花がつく、果実は熟すとクリのいがのような形状になります。ふれあい坂田池公園建設前は周辺の水路の中に多く生育しており、それらを保護するため移植しました。
また、大総地区の小堤地先の池にも改修工事前は多量に生育していました、しかし現在はごく一部が残っているだけとなっております。全国的に絶滅が心配されている種です。

【アカバナ科】 ミズキンバイ

写真:ミズキンバイ(アカバナ科)

山野の湿原や池、沼に生える多年草。和名は水金梅で水中に生えて花がキンバイソウに似ていることによる。葉は互生し、根茎は長くはいます。花期は5月から9月、花の直径は約2cmで黄色です。全国的に絶滅が心配されている種ですが、横芝町では上堺地区の2箇所の休耕田で生育しております。
北清水地先の個体を移植しております。

【ヒルムシロ科】 ツツイトモ

写真:ツツイトモ(ヒルムシロ科)

繊細な沈水性の水草、殖芽や種子で越冬する。葉線形で長さ1から5cm、幅0.5から1mm、イトモに似ているが葉の付け根にある膜状の托葉が合着して筒状になります、地下茎が発達して個体を増やす。花期は5月から8月で、本種の特徴である花は水面に出て上下2段に分かれて付きます。
平成13年5月に横芝町古川地先の栗山川河川改修工事によりできた水溜りに大量に発生しました、それを保護し生態を観察するため移植を試みております。
元の発生場所は環境の変化等により毎年生育数が減少しており消滅が心配されております。今年になって、現時点では確認することができません。湿性植物園でも生育状況は安定していないようで経年変化がみられます。
全国的に生育地が限られており絶滅が心配されている種です。

坂田池湿性植物園の動植物の様子(5月7日)

池の画像8

5月初め頃は天候不順で気温も低めに推移した影響でトンボ類の羽化も少なめとなっています。池の透明度は高く保たれていて食虫植物のタヌキモが全体に広がってみることができます。
また、水草のコウホネ(スイレン科)は連日たくさんの花(黄色)をつけております。

【アヤメ科】 カキツバタ

写真:カキツバタ(アヤメ科)

和名 杜若 「書き付け花」が転じたといわれている

水湿地に群生する。花期は5月初旬ごろから5月中旬 葉は剣状で先がとがっていて基部はさや状となり茎をつつみ長さは30から70cm、巾は2から3cmで比較的広く中央に脈はない、花は青紫色か紫色で2から3個つけ花弁に巾のせまい白か黄色の縦しまがある。このカキツバタは光町宮川地先から移植後8年ほど経過してますが順調に生育し毎年多くの花を咲かせます。県内では生育地が少なく最重要保護生物となっております。過去には坂田池周辺の田のあぜ付近にも生育していたそうです。

坂田池湿性植物園の動植物の様子(4月11日)

池の画像9

朝の水温も15℃を上回り水ぬるむ季節となり、池底にはドジョウが顔を出し、浅瀬の水面近くメダカが群れて泳いでます。水面上にはアメンボがすいすいとすべるように動き始めています。今月下旬にはトンボの羽化が見られるようになります。

植物は、ソメイヨシノが満開を過ぎ日増しに暖かくなり湿性植物も伸長が始まってきました。地上部では、いち早くサワオグルマが黄色の綺麗な花を咲かせます。水草類では、コウホネ・アサザは水上葉が展開してまいりました。

【キク科】 サワオグルマ

写真:サワオグルマ(キク科)

多年草で草丈50cmから80cm、成長当初は白い軟毛に覆われている。花期は4月初旬から5月初旬頃。
横芝町の生育地は、坂田池周辺の休耕田で一箇所のみ確認されている。周辺では、鳥喰沼地先隣接の松尾町八田の休耕田でも見られます。

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