ジャンボタニシ(和名:スクミリンゴガイ)とは
南米原産の淡水巻貝の一種で、昭和50年代に養殖用に海外から導入されたものが野生化し、イネを食害するようになりました。県内では、昭和61年度に初めて野生化が確認されました。
水田や水路で越冬し、春季に気温が上昇すると活動を始めます。田植直後の苗を食害し、イネの茎や水路の壁などに濃桃色の卵を産みます。一卵塊には約10~200個の卵があり、成貝は5cm程度に成長します。
今年はジャンボタニシの越冬個体数が多く、また、通常は越冬しにくいとされる大きな貝も多く見られました。水稲の食害も発生しており、特に5月上旬以降に移植した水田で被害が発生しています。
主な防除対策
- 田の取水口にネットを設置し、貝の侵入を防ぐ。
- 田植後、水位を浅く※(4cm以下)した栽培管理を行う。
※水の中を移動しにくくさせ、食害を防止する。
- 農薬を適期に散布する。
- 貝や卵は見つけ次第、捕殺する。
- 冬期に田を耕うんして貝を破砕するとともに、寒気にさらして死滅させる。
- 水路の泥上げを行い、越冬している貝を駆除する。
参考
千葉県ホームページ <外部リンク>
山武稲作情報 臨時報(令和6年6月10日発行) [PDFファイル/326KB]
<外部リンク>
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