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RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染によって引き起こされる呼吸器感染症で、近年では春から夏にかけて増加し、夏にピークを迎える傾向があります。RSウイルスは、一般的には乳幼児の呼吸器感染症の原因ウイルスとして知られていますが、基礎疾患を有する高齢者などでは、重症化しやすく、年長児や成人における再感染時は重症となることは通常少ないですが、感染源となり得ることから注意が必要です。
咳が出るときには、手やハンカチで口を押さえたりマスクを着用するなど飛沫が周囲に飛び散るのを防ぐ、「咳エチケット」を守りましょう。
予防、感染防止のために、こまめな手洗いや咳エチケット等の基本的な感染防止対策が大切です。
感染した人の咳などのしぶき(飛沫)から感染する飛沫感染、感染者と接触したことによる接触感染があります。
通常RSウイルスに感染してから2~8日、典型的には4~6日間の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日間続きます。
健康な成人はRSウイルスに感染しても軽症で、多くは風邪のような症状で自然軽快します。症状が進んだ場合は、熱が下がっても、息を吸うときにゼイゼイ音がしたり、呼吸が多くなったりし、肺炎となることもあります。
生後6か月以内の乳児、早産児や生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児、神経・筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児や、慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を有する高齢者などでは、呼吸困難、肺炎など重症化する場合があります。
外から帰った後などに、しっかり手を洗い、うがいをすることや、咳が出るときには、手やハンカチで口を押さえたりマスクを着用するなど飛沫が周囲に飛び散るのを防ぐ、「咳エチケット」を守ることなどが、とても大切です。
60歳以上の方や生まれてくる子の予防を目的に妊婦の方を対象としたワクチンがあります。接種を希望される方は、直接医療機関にお問い合わせください。
なお、RSウイルス感染症ワクチンは法令に定められた定期接種ではないため、接種を受ける場合は任意接種となり、費用は全額自己負担になります。
※自由診療ですので、費用は各医療機関が設定しています。接種をご希望の方は、直接医療機関にお問い合わせください。
※横芝光町では、RSウイルスワクチン接種費用の助成等は行っておりません。
RSウイルス感染症に注意しましょう(厚生労働省) [PDFファイル/302KB]
◎RSウイルス感染症に関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rsv_qa.htm<外部リンク>